http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140802-00000027-jij-spo
回復具合がかなり良い模様
予定よりかなり早い復帰になりそうだな
【ボストン時事】右肘を痛めて戦列を離れている米大リーグ、ヤンキースの田中将大投手が、5日にも投球練習を再開する見通しとなった。ジラルディ監督が
1日明かした。同監督は「(治療を受けてから3週間となる)4日に医師の診察を受け、問題がなければ次の段階に進む。かなり良くなったと聞いている」と話
した。
7月初めまでに12勝4敗の好成績を挙げた田中将は、同8日のインディアンス戦後に右肘の痛みを訴え、右肘靱帯(じんたい)の部分断裂と診断された。その後はニューヨークで治療を受け、3週間はボールを握らず、患部以外のトレーニングを続けている。
引用元: ・【速報】田中将大、5日にも投球練習再開
誰も幸せにならない
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12勝4敗は十分な成績
このPRP療法とは再生療法の一種で、自らの血液から抽出した多血小板血漿(たけっしょうばんけっしょう)を注射する治療法。美容やアンチエイジングなどの分野にも取り入れられている。
多血小板血漿は、抽出された血液を遠心分離器にかけ、白血球、赤血球、血清、血小板に分離して作り出すという。血小板のみを集めて患部に注入し、組織損
傷の修復を促すことが狙いで、注射の後は肘を休ませ、回復状態によって練習再開を決めていく。田中はすでに14日に注射を受けており、現在はその経過を見
ている段階だ。
ただ、これだけを聞いてもピンとこない人は多いのではないだろうか。実際にはどんな治療法で、どんなメリットがあるのか。米ニュージャージーのニュース
サイトNJ.comでは、ヤンキースの主治医であるクリス・アーメッド医師がコロンビア大メディカルセンター内のウェブサイト上でPRPについて説明して
いるインタビューを取り上げ、治療法の詳細を明らかにしている。
まず、主にどんなときに使われる治療法なのか。
アーメッド医師は「膝関節前十字靱帯損傷や腱板の手術、あらゆる肩または膝の手術後に注射する」としている。関節唇断裂、膝関節前十字靱帯損傷、ト
ミー・ジョン手術、スポーツによる膝・肩・肘の損傷に対する高度な関節の手術などを専門とするアーメッド医師が、頻繁に用いている治療法だ。
では、なぜこの治療法が有効なのか。「けがを早く治癒するだけでなく、回復をより予測可能なものにすることができる」と同医師は説明している。特に、田
中のように早期復帰を期待される選手にとっては必要で、「積極的なリハビリプログラムや、患部を冷やしたり、熱を与えたり、超音波や回復を刺激する他の様
式と併用されることが多い」という。
アーメッド医師はPRP療法によって多くの成果を導き出しており、「野球などのスポーツによってハムストリングを損傷した患者を診てきたが、一般的に6
週間かかる傷を3週間まで短縮した。実際に定量化できるほどの数ではないが、PRP療法によって手当てされた患者の回復時間がかなり短縮されるのを見てき
た」としている。田中の場合も早期復帰に期待がかかる。
もっとも、PRPはまだ完璧に確立されていない治療法でもあるという。特に、注射の投与量について、アーメッド医師は「PRP療法が機能することは知っ
ているが、いまだ我々がつかめていないのは、どういった量が適切であるかだ。1回の注射で十分なのか? 2回のほうがいいのか? 3回は多すぎか?」と話
している。田中についても、経過次第で再び患部に注射を打つ可能性があるということだ。
田中の回復状況は、ヤンキースの今季の行方を大きく左右する。負傷するまで12勝4敗、防御率2・51という成績を残した右腕が8月下旬に戻ってくれ
ば、プレーオフ進出に向けて大きく期待が膨らむ。反面、治療の効果が表れずにトミー・ジョン手術となれば、今季どころか来季も大半を棒に振る可能性が高
い。アーメッド医師が説明するように、PRP治療が大きな効果を生み出すことを、ヤンキース関係者、チームメート、また、多くのファンが願っている。
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