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8回1死二塁、左翼線に適時二塁打を放った楽天・西巻

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延長11回、サヨナラの押し出し四球を選んだ西巻(左から2人目)。左は日本ハム・清宮

 ◆イースタンリーグ 楽天6×―5日本ハム=延長11回=(19日・ウェルファムフーズ森林どりスタジアム泉)

 楽天のドラフト6位ルーキー・西巻賢二内野手(18)=仙台育英高=が19日、イースタン・リーグ日本ハム戦(森林どり泉)で、サヨナラ押し出しを含む2打点と逆転勝ちに貢献した。8回に追撃の適時二塁打を放つと、同点の9回1死満塁では遊ゴロと凡退。しかし、11回に再び回ってきた無死満塁のチャンスで四球を選び、同期のライバル、日本ハム・清宮幸太郎内野手(18)の目の前でサヨナラ勝ちを決めた。

 バットを出したい気持ちを抑え、西巻は冷静に高めのボールを見逃した。延長11回、無死満塁。日本ハム・立田から四球を選ぶと、やや不満げに一塁へ歩いた。サヨナラの押し出し四球に「(チャンスで回ってきて)持ってるのかなと思いましたけどね。決められたらよかったけど四球で、まだまだかなとも感じました」と苦笑交じりに振り返った。

 収穫も反省もあった。8回に1点を返し、なおも1死二塁から左翼線適時二塁打。追撃ムードを盛り上げたが、同点に追いついた9回の1死満塁のサヨナラ機は遊ゴロに倒れた。「(二塁打は)しっかり振れたし、バッティングはいい感じできている。9回は気持ちで負けた。消極的なところが出た」。より強くなった打ちたい思いを、こらえて選んだ押し出しだった。

 同期に刺激を受けた。18日の試合後、日本ハムの清宮、難波、楽天・松本と同期4人で食事に出かけた。牛タンを食べながら、木製バットの難しさなど野球談議に花を咲かせた。延長10回2死二、三塁。結果的に左飛に倒れた清宮が14球粘った姿に「こいつは、こういうところで絶対打つんだろうなと思った。いい粘りを見せていた。堂々とした感じがすごい。注目される中で思うように結果が出ていなくても、前向きで堂々としている」。見習うべき姿勢を胸に刻んだ。

 ここまで、チームトップタイの18試合に出場。池山隆寛2軍監督(52)は「素晴らしい18歳。あとは経験していくこと。使い続けますよ」と大きな期待を寄せた。「1年目で1軍に呼ばれて、1試合は出場することが1つの目標。まずはここで結果を残して、じっくりしっかりやっていきたい」と話した西巻。実戦の中で、プロとしての対応力を身につけていく。(山口 泰史)


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