楽天・今江年晶内野手 キツいヤジを受け止めたベテランの柔軟性/スタートダッシュに成功

 開幕スタメンを外れても、上々のスタートとなった。FA移籍3年目の今江年晶は、低調なスタートとなったチームの中で気を吐いている。4月19日時点で15試合に出場し打率.250、3本塁打、9打点。過去2年が不本意な成績に終わり「シーズンで結果を出せるように、それだけです」と臨んだシーズンでまずは好スタートを切った。

 延長12 回の熱戦となった開幕戦。しかし、最後まで出番はなかった。オープン戦首位打者と結果を残した内田が、スタメン出場。「若い選手がオープン戦で首位打者という結果を出した。(スタメンを外れたのは)仕方ない。でも、それに負けていられない」。現状を冷静に受け止めながらも、チャンスを待ち準備を整えていた。

 存在感を示したのは6日のソフトバンク戦(楽天生命パーク)だった。「五番・一塁」で今季2度目のスタメン出場。1点差に迫られた直後の3回、二死一、三塁から左前適時打を放つなど3安打1打点と結果を残した。続く7日の同カードでは、一時同点とする左越え1号3ラン。自らのバットで、再びスタメンの座をつかんでみせた。

 3月17日、広島とのオープン戦(静岡)だった。ヒーローインタビューを受ける今江に、「シーズンでも働け!」とヤジが飛んだ。6日に上がった今季初のお立ち台で「シーズンで働けと、叱咤激励をいただいた。今日、とりあえず頑張りました」。厳しいヤジも笑いに変えるベテランが、シーズン通しての活躍を目指していく。

写真=井沢雄一郎

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180423-00000014-baseballo-base