◆楽天3―7ロッテ=延長10回=(25日・楽天生命パーク)

 楽天は25日、ロッテ戦(楽天生命)を延長10回の末に落とし3連敗。借金は今季最大の9となった。「5番・一塁」でスタメン出場した銀次内野手(30)は、初回に先制の中前2点打を放つなど、5打数4安打2打点。20~22日のオリックス3連戦(楽天生命)は8打数無安打で、打率は1割7分5厘まで落ち込んでいたが、今季初の猛打賞で一気に息を吹き返した。

 やや詰まりながらも、銀次はしぶとく中前にはじき返した。初回1死満塁から、ロッテ先発・石川の高め直球を先制の中前適時打。「先制点が欲しいところで、打つことができてよかったです」。2者の生還を確認すると、ベンチに向かって拳を握って見せた。

 表情に明るさが戻ってきた。3回に中前打を放つと、5回にも左前打。延長10回2死で回ってきた最終打席も中前打を放ち、4安打をマークした。広角にはじき返す本来の打撃だったが「オリックス戦よりはよかったと思います」と控えめに振り返った。

 与えられた時間を有効に使った。雨天中止となった24日、全体練習後に渡辺直、岡島とともにマシン打撃に汗を流した。「オカジと直さんと、バッティングをやった。ああだこうだ言いながら。意味のあるバッティング練習ができたことが、今日につながった」とうなずいた。

 それでも、チームは敗れ借金は今季最多の9。梨田昌孝監督(64)は「3安打と4安打では全然違う。明日以降につながる」と銀次の完全復活に期待を寄せた。「もうちょっと。これを続けないと意味がない。明日につなげたい」と話した安打製造機。そのバットに快音が戻れば、チーム浮上のきっかけとなる。(山口 泰史)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180425-00000200-sph-base