プロ10年目を迎えた左腕が、初の夢舞台を射程にとらえている。開幕から先発ローテを守る辛島航は、6月9日時点で3勝5敗、防御率3.16。ここ2戦は負けが続き、防御率の悪化。勝ち星の上積みも不可欠だが、監督推薦での出場を狙える状況だ。

 苦しいスタートだった。開幕から2戦続けて7回途中1失点と好投。しかし打線の援護がなく、いずれも勝ち負けは付かなかった。5月3日に5試合目の先発を終えた時点で、防御率2.56と安定した投球を続けながら0勝3敗。「勝てば何でもいいんですけどね。チームが勝てば」と苦笑交じりに話していたが、そこから3戦3勝と巻き返した。状態を落とさず我慢の投球を続けたことで、ようやく上向いてきた打線とかみ合うようになった。

 例年以上に好調を維持しているが、見切り発車に近い開幕だった。左手のツメを割った影響で、オープン戦での登板はわずか2試合5イニングだけ。二軍戦に2度登板して調整したが、「こんなに投げないで開幕は初めて」と不安もあったが、不規則な登板間隔にも対応してきた経験を生かした。

 今季の球宴第2戦は、熊本・藤崎台球場での開催。同じ九州の福岡出身であることに加え、昨季の地方開催試合で4勝(大宮、秋田、弘前、函館)を挙げた「地方キラー」にとっては絶好の開催地だ。勝負の交流戦。チームのために勝ち星を積み上げた先に、初めてにしてふさわしい舞台が待っている。

写真=湯浅芳昭

出典

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180611-00000010-baseballo-base