日本生命セ・パ交流戦 楽天1―2阪神(16日・楽天生命パーク)


 楽天のドラフト3位・山崎剛(22)=国学院大=が、1点を追う9回2死一塁で、プロ初盗塁を決めた。

 しびれる場面でも、迷いはなかった。仮に盗塁を失敗してアウトになれば、試合終了となるシチュエーション。代走で一塁に立ってから2球目だった。「フォークかな、変化球が来るかなと思った。いったれと思った」と山崎。読みは見事に的中して、藤川が投じた2球目は低めのフォークで、捕手の原口は送球すらすることが出来なかった。

 結果的に本塁を踏むことは出来なかったが、相手バッテリーにプレッシャーを与える大きな盗塁となった。50メートル5秒9の俊足ルーキーは「バリ緊張しました。ちょうど変化球が来たのでよかった。ただ、スタートは真っすぐでいいボールが来たらアウトのタイミングだった。もっといいスタートを切れるようにもっと練習していきたい」とさらなる成長へ、意欲たっぷりだった。