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指導者の一言で自信がみなぎったという

 プロ6年目。育成から再び支配下に返り咲いた島井寛仁は、自慢の足で存在感を見せている。前半戦は37試合に出場し8打数無安打とプロ初安打は出ていないが、主に代走で出場し4盗塁、11得点。試合終盤の勝負どころで、ベンチに選択肢を与えている。

 会心の仕事は6月3日、楽天生命パークでのヤクルト戦だった。1点を追う8回、一死から銀次が四球を選んで出塁すると、代走で登場。続く打者・内田の1ボールからの2球目にスタートを切った。年に一度の交流戦で、投手はその3連戦で初登板の近藤。簡単な条件ではなかったが「代走にいくときには走ると決めていました」。結果的に後続が倒れ同点はならなかったが、最高の走塁を見せた。

 精神面で大きく成長した。開幕一軍を果たしながら、盗塁失敗も続き4月15日に二軍落ち。「まだまだ努力が足りないと痛感した。気持ちで引いていた部分もあったけど、改善できている実感はある。頭が真っ白になったりしなくなったし、雰囲気に慣れてきた」。勝負を分ける大事な場面でも、自分の力を出せるようになってきた。

 平石監督代行の言葉に救われた。まだ平石ヘッドコーチだった4月下旬、再昇格した直後に「お前がアウトになったらしようがない。お前がダメならほかの誰が行けるんだ?」と声をかけられた。「その言葉で自信が持てた。攻める気持ちを忘れずに、どんどんトライしていきたい」。思い切りのいい走塁で、チームを鼓舞し、相手にプレッシャーをかけていく。