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真剣な表情でバント練習する楽天・田中
  楽天の田中和基外野手(24)は7日、新人王獲得へシーズン120安打を目標に掲げた。すでに94安打を放っており、残り23試合で26安打。規定打席、20本塁打、打率3割など多くの数字を狙える中で、日々の積み重ねを重視し、野手としては球団初の新人王を目指していく。

 残り23試合、最も意識する数字を聞くと、意外な答えが返ってきた。「120安打。規定打席(443)を意識しだしたころに立てた目標です。400打数120安打でちょうど3割なので」。ここまで359打席、打率2割8分7厘、16本塁打、37打点、20盗塁と守備力を含め高い総合力を発揮。20本塁打、25盗塁も意識しているが「20発打ちたいですけど、それより120安打が優先です」と言い切った。

 エールを送ってくれる大先輩のためにも、新人王は強く意識している。「だいぶ早い段階から、意識してくれる人がいる。けがをしないで、ずっと出て打たないと取れないぞ、と。則本さんです。選手で言ってくれるのは則本さんぐらい。6月の交流戦が終わったぐらいから」。2013年に15勝を挙げて新人王を獲得した右腕からの期待に、結果で応えていくつもりだ。

 他球団では、31ホールドをマークしているオリックス・山本、全試合出場中のロッテ・藤岡らが候補。新人王資格は持っているものの、2年目の田中にとっては強力なライバルとなる。この日は、北海道胆振東部地震の影響で日本ハム戦(楽天生命)が中止となり、楽天生命パークでの全体練習に参加。フリー打撃などで汗を流したスイッチヒッターは、ヒットを重ね最後までアピールを続けていく。(山口 泰史)
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