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 楽天・岸孝之投手(33)が10日、「2018日米野球」(11月9日開幕・東京Dなど)の侍ジャパンメンバーに選出された。

 2006年大学生・社会人ドラフト希望枠で東北学院大から西武に入団した岸。1年目から11勝を挙げるなど針の穴を通すような制球力を武器に、プロ12年間で122勝を挙げ、今季は最優秀防御率のタイトルもほぼ手中にしている。

 だが、侍ジャパンには不思議と縁がなかった。東北学院大4年だった2006年には日米大学野球選手権大会と世界大学野球選手権大会で日の丸を背負ったが、トップチームの経験はなし。09年はWBC日本代表の第1次メンバー候補に選出されるも最終メンバーからは漏れ、14年は日米野球では右脇腹の違和感で辞退した。

 今回の侍ジャパンでは最年長となる右腕は「代表に選んでいただき大変嬉しく光栄に思います。選んでいただいたからには、自分の役割をしっかりと果たしたいと思います。日本の勝利に貢献できるようベストを尽くします」と決意を口にした。

 ◆岸 孝之(きし・たかゆき)1984年12月4日、宮城県生まれ。33歳。名取北高から東北学院大を経て、06年大学生・社会人ドラフト希望枠で西武に入団。08年には12勝をマークし、日本シリーズMVPを獲得。14年には13勝4敗で最高勝率に輝いた。今季は23登板で11勝4敗、防御率2・72。180センチ、77キロ、右投右打。推定年俸3億円。