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担当の山下スカウト(左)と握手をする引地

楽天からドラフト3位指名を受けた倉敷商・引地秀一郎投手(18)は29日、倉敷市内の同校で長島スカウト部長、担当の山下スカウトから指名あいさつを受けた。

 倉敷商は今年1月に70歳で亡くなった星野仙一副会長の母校。同じ気迫あふれる投球スタイルが重なる最速151キロを誇る右腕は「いつかは星野さんにも負けないくらいのピッチャーになりたい。星野さんの分まで頑張って、星野さんの名に恥じないピッチングをしたい。(マウンドでは)どうしても熱くなる。声出した方が投げやすい。どうしてもそうなってしまう。クールに投げるよりは熱い感じが好き」と星野魂継承へ、気合を入れた。

 目標には星野氏も届かなかった世界一を掲げる。「田中将大選手のような負けないピッチャーになって、世界一のピッチャーになりたい。165キロを大谷さんが出したので、そこも目指していきたい」と引地。大きな夢を目を輝かせながら語った。

 長島スカウト部長も「星野大先輩の母校なので何か縁があるのかなと思う。伸びしろ、将来性をすごく感じているので素晴らしい投手になって欲しい」と期待すれば、担当した山下スカウトも「星野さんも天国で『おい、いかんかい、獲らんかい!』と言っていたと思う。本当に星野さんも喜んでるんじゃないかなと思います。星野さんのように気持ちのこもったボールを投げて、気持ちでやってもらう投手になってもらいたい。扇風機は壊さないで欲しいですけどね」と冗談交じりにエールを送っていた。

 ◆引地 秀一郎(ひきじ・しゅういちろう)2000年6月3日、岡山市生まれ。18歳。鯉山(りざん)小1年から「友愛スワローズ」で野球を始める。高松中では軟式野球部に所属し、3年時に全国大会出場。倉敷商では1年春からベンチ入り。最速151キロ。持ち球はカーブ、スライダー、フォーク。188センチ、84キロ。右投右打。家族は両親と弟3人。