マリナーズを今季限りで退団した岩隈久志投手(37)が、9日に東京都内でメジャー球団を対象に極秘で投球を披露したことが分かった。昨年9月に右肩を手術し、今季のメジャー登板がなかった岩隈は、日米両球界を視野に現役続行を目指してトレーニング中。取材に応じたジョエル・ウルフ代理人は回復ぶりに太鼓判を押した。

 力強く腕を振った。岩隈はこの日、日米野球の視察に訪れている大リーグ球団の複数のスカウトを招き、投球を披露した。東京都内で30分間の公開練習。当初は屋外の予定だったが雨天のため屋内で行い、良好な回復ぶりをアピールした。

 昨年9月に右肩のクリーニング手術を受けた。今季はメジャー登板を果たせず、リハビリに費やしたが、9月5日のマイナー戦で88マイル(約142キロ)を記録するなど、球速も戻りつつある。オフに入っても、復帰に向けて連日トレーニングに励んでいる。インスタグラムには、自身が監修する「IWAアカデミー」で投球練習を行う動画を投稿。周囲には「これだけ投げても(肩に)痛みが出ないし、状態はいい」と語っているという。

 代理人のジョエル・ウルフ氏はGM会議の会場で「肩の手術後は復調まで時間がかかるもの。1年たって状態はかなり良くなっている。メジャーでの実績はしっかり残している投手だから、健康でさえあれば興味を持つ球団はある」と説明。加えて、交渉の現状については「メジャーの複数球団が岩隈の獲得に興味を持っており、話している」とした。

 9月11日にマ軍退団が発表された際には、コーチへの打診を固辞したことを告白。「日本球界も視野に入れながら、まだ現役を続けていきたい」と語り、日本球界復帰の際には古巣・楽天入りが有力視される。メジャー通算63勝、日米通算170勝の右腕は、復活への歩みを着々と進めている。

 ≪日本復帰なら楽天有力≫ 楽天・安部井寛チーム統括本部長が岩隈と復帰に向けた交渉をしていることを明らかにした。秋季キャンプ地の倉敷マスカットスタジアムで「やりとりはしている。交渉は進めていく」と認めた。進ちょく状況については「着地するまでは分からない。決して楽観できる状況ではない」と慎重に話した。