棒を使い、体幹を意識してシャドーピッチングする楽天津留崎
楽天のドラフト3位、津留崎大成投手（22＝慶大）が13日、合同自主トレ3日目で初めてブルペン入り。昨年12月に動作やデータで解析を行い、改良したフォームを確かめた。


立ち投げで約10球。その後、捕手を座らせ22球。直球、カーブ、カットボール、ツーシーム、チェンジアップと、フォーク以外の持ち球をすべて投げた。
「まだまだ全然なので、ここから2月のキャンプに向けて準備したい」。そう謙遜したが、6割の力で投じたボールは力強く、小気味よくミットに吸い込まれた。

昨年12月中旬。慶大野球部の先輩が経営陣に名を連ねるネクストベース社で動作解析を行い、楽天茂木やオコエも指導したパーソナルトレーナーから助言を受けた。
判明したのは、津留崎は肩関節の可動域が少なく、肘や肩に負担がかかりやすいということ。楽天では中継ぎ起用が濃厚で、高校時代にトミー・ジョン手術を経験していることも考慮すると、いかに疲労を軽減できるかが成功へのカギ。異例の時期にフォーム変更を決断した。

「今までは腕で投げていた。しっかり体幹を使って。体幹から末端（腕）に力が伝わるようにしました」。今後は3日に1度のペースでブルペン入りし、新たな体の使い方をものにする。【千葉修宏】