「東京六大学野球、明大2-0慶大」(20日、神宮球場)

 元阪神スカウトで現在AbemaTV六大学野球中継の解説を担当している菊地敏幸氏は、慶大・郡司裕也捕手(3年・仙台育英)をアマ球界を引っ張っていく選手に成長していくことを期待した。この日は優勝をかけた一戦で懸命に投手陣をけん引。打撃では無安打に終わり、惜しくも勝利へつなげられなかった。

【写真】慶大・郡司、攻守に垣間見える素質の高さ

 同氏は郡司を攻守にわたって慶大の大黒柱だと認めている。冷静なリードと力強い二塁への送球。20日現在でチーム防御率1・35と圧倒的な数字を残す要因として、扇の要の存在はとても大きい。

 「打てるキャッチャーとしての評価が上がってきていると思いますので、楽天・嶋(基宏)選手を超えるような逸材になってほしい」と現役屈指の捕手を例に挙げ、素質の高さを評価した。

 ◆菊地敏幸(きくち・としゆき)1950年生まれ。法政二から芝浦工大を経てリッカー。ポジションは捕手。89年にスカウトとして阪神入団。藪、井川、鳥谷らを担当。13年限りで阪神を退団した。今年から「AbemaTV」で東京六大学野球リーグの解説を担当。