1: 風吹けば狗鷲 2019/02/04(月) 14:28:46.81 ID:BALY802w0
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楽天からの監督解任発表を受け、会見を行った田尾安志(2005年)
 
中日新聞文化部で丁寧な仕事をこなしている中村陽子というデスクがいる。企画するテーマが秀抜で知る人ぞ知る逸材である。小学2年生の時にナゴヤ球場のある尾頭橋に住んでいたという彼女が話してくれた思い出がある。場所柄、同級生と中日ドラゴンズの選手の入り待ちをするのが流行っていた。
ある日、学校帰りに友人のあかねちゃんと外で待っていると、球場に入ろうとする田尾安志選手が車から降りて来た。子どもだけで駆け寄るせいか、だいたいの選手に邪険にされることはなかったが、田尾に握手をお願いすると、とびきり優しく目を見て快く両手を握ってくれた。
背番号2を見送りながら、嬉しくて友だちと「もう、手を洗えないね!」と喜び合っていたら、30mほど先からくるりと振り返って「手は洗わなきゃだめだよ~」と爽やかに声をかけてくれた。

 小さき者に対する優しさ、ということが伝わる話だ。一方でその甘い風貌からはイメージしづらいが、強い者、権力を持つ者に対しては田尾ほどの硬骨漢もいない。

 闘将と呼ばれるある指揮官と田尾が新幹線で乗り合わせた時にこれを目撃したという人物から聞いたエピソードがある。

「俺らみたいなのが一番いいな。周りには気を遣わんけど、好きなようにやるためにはここ(親指を)というところだけ掴んでおけばいいからな」

 要はワンマン組織のトップの心証さえ抑えておけば、予算も取れるし人事も操れるということだ。それに対して田尾はこう返した。「そういうやり方でチームを運営されるのはわかります。ただ、僕は違います。僕はそのやり方は出来ないんですよ」。闘将は黙ってしまった。

 自分のためというよりも選手や裏方のため。筋を通すためなら干されることもクビになることも厭わない。オーナー企業の会長だろうが、小学一年生の子どもだろうが接する人によって態度を変えない。生き方がそれを証明している。私の持論だが、真の闘将は田尾である。 

引用元: 「俺を地獄に落とすのか」田尾安志は、楽天監督就任のオファーに困惑した

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