http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150430-00000500-sanspo-base
　【ニューヨーク２９日（日本時間３０日未明）】米大リーグ、ヤンキースの田中将大投手（２６）が右手首の炎症と右前腕部の張りのため、１５日間の故障者リスト（ＤＬ）に入った。
球団が発表した。７－１０日間はノースローで調整し、戦列復帰まで１カ月以上かかる見通し。
昨夏に靱帯の部分断裂が判明した右肘は、磁気共鳴画像装置（ＭＲＩ）検査を受けて問題なかったが、米メディアは右肘手術に発展する可能性を指摘するなど、波紋は広がっている。

　ヤ軍に衝撃だ。レイズ戦の試合中だった前日２８日午後８時半ごろにブライアン・キャッシュマン・ゼネラルマネジャー（ＧＭ、４７）の緊急会見が開かれた。
約５０人の報道陣が集まると、２９日（日本時間３０日）に登板予定だった田中のＤＬ入りが明かされた。

　「右手首の痛みを訴えていたので、手首と肘のＭＲＩをとることにした。右手首は炎症。右肘靱帯については以前と変化はなかった。ただ、右前腕部に、とても軽い張りはあった」

　田中は同日午後２時ごろに球場入りしたが、右手首の痛みを訴え病院に向かった。
そこで診断が下され、ＤＬ入りが決定。田中もその後に会見し「非常に残念ですが、大きな異常は見られなかったし、一日でも早く治して、また戻ってこられるように努力していきたい」と前を向いた。

　２３日（同２４日）のタイガース戦（デトロイト）では６回１／３を３安打１失点で勝利に貢献。翌日の状態も良好だった。異変は２６日（同２７日）にブルペンで投球を行った翌朝の２７日（同２８日）に起きた。
「ちょっとした違和感をおぼえた。大丈夫かな、という感じだったので普通に過ごしていた」。しかし、２８日（同２９日）になって「痛みが増したので、ちょっと厳しいなというのがあった」と球団に相談した。

　タ軍戦はこれまでの登板と違っていた。オープン戦から中５日以上で投げてきた田中にとって中４日は今年初めて。
しかも、直前の先発がナイターでタ軍戦がデーゲームだったため、実際は中３・５日だった。当日は気温０・５度の寒さ。悪条件が今回のけがに影響したのかもしれない。

　「何でこういうふうに痛くなったのかは分からない」と田中。ヤ軍はこの日、ＤＬに入れたと発表した。７－１０日間はノースローで、その後に実戦登板をこなすため、復帰には最低でも１カ月かかるとみられる。当面は遠征に帯同せず、調整することになった。

　開幕投手を務め、前日は先着１万８０００人にボブルヘッド人形が配布されたエース。今年の“ヤ軍の顔”の離脱に、チームに動揺が走った。