1: 風吹けば狗鷲 2018/01/23(火) 22:13:19.22 ID:ZNWQsykg0
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北京五輪日本代表当時の星野さん(写真:夕刊フジ)
 【追悼・星野仙一 鉄拳制裁】

 「おまえら最低や! 男が気を使ってやらな、いかんやないか!」

 怒声がホテルの宴会場内に響き渡った。

 星野さんには2008年北京五輪日本代表監督当時、担当記者としてお世話になった。サービス精神旺盛で、数人~十数人の記者との“お茶会”を頻繁に開いてくれた。あれは五輪本戦直前、ジャイアンツ球場で行われた合宿練習期間中のことだった。

 練習終了後、宿舎ホテルで開かれたお茶会に、女性記者が1人遅れてやってきた。すでに10人前後の記者たちが何杯目かのコーヒーを手にしていて、星野さんはすかさず「君も何か注文しなさい」と声をかけた。

 ところが約1時間後の終了時、テーブルの上を見て、その女性記者が遠慮して何も注文していなかったことに気付いた。その瞬間、周囲の男性記者陣を見回し、冒頭の怒声を上げたのである。

 正直言って、怒るほどのことではないだろうと思ったが、星野さんは事ほどさように、希代のフェミニストだった。

 重そうなカメラ機材を背負って歩く小柄な女性カメラマンを見ると、関係のない他社の男性カメラマンに「おまえが持ってやれ」とむちゃぶりしていた。

 それも、父親を早くに亡くし母の女手ひとつで育てられたからなのかもしれない。

 「おれは“片親”の選手を育てるのが得意なんや」と口にしたこともある。実際、ドラフトで指名した選手の母親に対する“殺し文句”は「私が父親代わりになります」だったりした。

 アルコールは一滴も受け付けず、お茶会ではコーヒーとタバコをせわしなく交互に口にしていた。コーヒーは1日10杯を軽く超えたと思う。

 寝付きが悪く「酔っ払って眠れる田淵(幸一氏=元阪神、楽天コーチ)や、(山本)浩二(元広島監督)がうらやましい」とこぼしていた。

 北京五輪前年の11月、宮崎強化合宿中のある日のこと。午後9時ごろ、他の報道陣が引き揚げてしまっても、私はこれといったネタもつかめないまま、宿舎ホテルの1階ロビー付近でぽつねんとしていた。
そこにトレーナー姿の星野さんが突然現れ、就寝前で手持ちぶさただったのか、当時はまだ面識も薄かった私を喫茶スペースに誘い、そこから約2時間もお話しをしていただいた。

 男とは何かを教わった気がしています。本当にお世話になりました。(宮脇広久)

2: 風吹けば狗鷲 2018/01/23(火) 22:13:44.55 ID:ZNWQsykg0

引用元: 星野さん、ドラフト指名選手の母親への“殺し文句”は「私が父親代わりになります」

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