1: 風吹けば狗鷲 2018/02/06(火) 12:58:43.46 ID:Gogdff470
今季から、常時セットポジションで投げることにした藤平。田中からのアドバイスで、先発ローテ定着を狙う。 photograph by Genki Taguchi
セットポジションから軸足にしっかりと体重を乗せる。そして、左足をほんの少し上下に揺らして反動をつけ、その力を過不足なく上半身に伝え、しなやかに右腕を振る。
キャッチャーミットの弾ける音が、順調な仕上がりを知らせてくれているようだ。
キャンプ初日からブルペンに入り67球。そこから連日のように投げ込みを行う。楽天の藤平尚真は、充実した表情を浮かべながら現状を語る。
「この時期にフォームを固めないと1年間もたないんで。安定しないと肩やひじに張りが出てしまうから、オープン戦までにはなんとか固めようと思っています」
自分にとって理想の形を手にするべく、藤平はブルペン以外でもシャドウピッチングやネットスローで再現性を高める努力を続ける。
「右足の軸を固めたほうがいい状態で投げられるんで」
と言う、その表情は明るい。
2: 風吹けば狗鷲 2018/02/06(火) 12:58:59.27 ID:Gogdff470
コーチの助言で見えてきた「軸足で地面をつかむ投球」。
まだフォームは固まってはいない。
だが、徐々に体に染みついてきているのは確かだ。
投手陣のパフォーマンス向上をサポートする星洋介トレーニングコーチが解説する。
「去年までの藤平は右ひざを回旋させて投げるだけだったので、ボールを投げる際に軸足が地面で滑っていたんです。そうなると、しっかり力がボールに伝わらないのでスピードも出ないし、コントロールも安定しませんから、『軸足で地面をつかむイメージでねばって投げよう』と言っています。フォームの再現性という意味では、現時点で完璧ではありませんけど、よくなってきています」
まさに「地に足をつけた投球」である。
その藤平にとって、追い風となっている要素がもうひとつある。
二段モーションの解禁だ。
まだフォームは固まってはいない。
だが、徐々に体に染みついてきているのは確かだ。
投手陣のパフォーマンス向上をサポートする星洋介トレーニングコーチが解説する。
「去年までの藤平は右ひざを回旋させて投げるだけだったので、ボールを投げる際に軸足が地面で滑っていたんです。そうなると、しっかり力がボールに伝わらないのでスピードも出ないし、コントロールも安定しませんから、『軸足で地面をつかむイメージでねばって投げよう』と言っています。フォームの再現性という意味では、現時点で完璧ではありませんけど、よくなってきています」
まさに「地に足をつけた投球」である。
その藤平にとって、追い風となっている要素がもうひとつある。
二段モーションの解禁だ。
3: 風吹けば狗鷲 2018/02/06(火) 12:59:26.29 ID:Gogdff470
藤平が、さらなる成長のためにとった行動とは?
藤平自身、シーズン中に何度か「二段モーションと受け取られる可能性がる」と、審判団から注意を受けていたことを気にはしていた。
それが解消されたとなれば、自分が最もしっくりくるフォームを探求し、固めることができるというわけだ。
藤平が大きく頷く。
「二段モーション問題が大丈夫なのであればピッチャーは有利だと思う。しっかりと軸足でためを作ればバッターを見る余裕も出てきますし、冷静に投げることができる」
昨季、高卒ルーキーながら3勝を挙げ、そのパフォーマンスの高さは証明済みである。しかし、シーズン終了後の藤平の言葉を手繰り寄せれば、満足していないことがわかる。
「自分をもっと知って、どんな練習をすればいいのか? というものをもっと理解していかないと、これ以上の成長はないと思う」
成長。
そのために藤平は、オフにアクションを起こした。
藤平自身、シーズン中に何度か「二段モーションと受け取られる可能性がる」と、審判団から注意を受けていたことを気にはしていた。
それが解消されたとなれば、自分が最もしっくりくるフォームを探求し、固めることができるというわけだ。
藤平が大きく頷く。
「二段モーション問題が大丈夫なのであればピッチャーは有利だと思う。しっかりと軸足でためを作ればバッターを見る余裕も出てきますし、冷静に投げることができる」
昨季、高卒ルーキーながら3勝を挙げ、そのパフォーマンスの高さは証明済みである。しかし、シーズン終了後の藤平の言葉を手繰り寄せれば、満足していないことがわかる。
「自分をもっと知って、どんな練習をすればいいのか? というものをもっと理解していかないと、これ以上の成長はないと思う」
成長。
そのために藤平は、オフにアクションを起こした。
5: 風吹けば狗鷲 2018/02/06(火) 12:59:50.26 ID:Gogdff470
「田中さんたちとさせていただきたいんです!」
「来年の自主トレは、田中さんたちとさせていただきたいんです!」
藤平はヤンキース・田中将大に「弟子入り」する意思を、二軍投手コーチの小山伸一郎に伝えた。
現役時代に田中らに兄貴分として慕われていた小山はパイプ役を承諾し、藤平の願望はかなった。
「楽天に入ったからにはぜひ参加したかったので。私生活から練習まで見させていただくことができたのは、自分にとっては本当に大きくて。この経験を絶対に生かしたいです」
「来年の自主トレは、田中さんたちとさせていただきたいんです!」
藤平はヤンキース・田中将大に「弟子入り」する意思を、二軍投手コーチの小山伸一郎に伝えた。
現役時代に田中らに兄貴分として慕われていた小山はパイプ役を承諾し、藤平の願望はかなった。
「楽天に入ったからにはぜひ参加したかったので。私生活から練習まで見させていただくことができたのは、自分にとっては本当に大きくて。この経験を絶対に生かしたいです」
7: 風吹けば狗鷲 2018/02/06(火) 13:00:15.70 ID:Gogdff470
プロ2年目で、大きく化ける可能性が見えてきた!
その経験は、現在のフォーム改善と密接な関わりがある。
自主トレに同行していた、トレーニングコーチの星がこう説明する。
「田中も『大きな体をしているのに、なんで140キロちょっとしか出ないの? もっと速くなるよ』と言っていましたからね。あそこでアドバイスをもらったことが、今の藤平のフォーム作りにもつながってはいると思います」
今日も藤平の取り組みは続く。
ブルペンなどで、時に納得のいくボールが投げられなかったとしても下を向かない。やるべきことは、すでに実践している。
「何をやるのか明確にしないと、活躍できないんで」
地に足をつけ、理想形を築く。
藤平の2年目、覚醒の予感が漂う。
その経験は、現在のフォーム改善と密接な関わりがある。
自主トレに同行していた、トレーニングコーチの星がこう説明する。
「田中も『大きな体をしているのに、なんで140キロちょっとしか出ないの? もっと速くなるよ』と言っていましたからね。あそこでアドバイスをもらったことが、今の藤平のフォーム作りにもつながってはいると思います」
今日も藤平の取り組みは続く。
ブルペンなどで、時に納得のいくボールが投げられなかったとしても下を向かない。やるべきことは、すでに実践している。
「何をやるのか明確にしないと、活躍できないんで」
地に足をつけ、理想形を築く。
藤平の2年目、覚醒の予感が漂う。
引用元: ・楽天藤平「来年の自主トレは、田中さんたちとさせていただきたいんです!」