(15日、高校野球宮城大会、東北3―2大崎中央)

 宮城大会の第1シード、東北が肝を冷やした。15日に楽天生命パーク宮城であった初戦の2回戦で、大崎中央に終盤まで2点をリードを許す苦しい展開だったが、八回になんとか逆転し3回戦に進んだ。

【写真】東北の奥田

 相手投手の緩い変化球にタイミングが合わず、七回を終え散発3安打。反攻のきっかけは我妻監督の言葉だった。八回2死二塁で攻撃のタイムを取り、4番の奥田に「変化球に泳がされてもいいから、前でボールをたたけ」と指示した。

 その言葉通り、奥田は浮いたスライダーを左越えに運んで適時二塁打。続く中村の同点適時打などでなお2死一、二塁からは、7番の阿部真が「狙って打ちにいった」という外のスライダーを、中前にはじき返して勝ち越し点を挙げた。

 エース葛岡と2番手の古川原(ふるかわはら)の両左腕を中心に投手力に定評はあるが、打線の迫力不足が課題。春の東北大会決勝でも決定機をものにできず、延長十回で聖光学院(福島)に1―2で敗れた。この日も一回に2死満塁としながら無得点に終わり、相手に主導権を握られた。

 我妻監督は「取りたいところで点を取らないから、こういう展開になる。いつも接戦だが、勝った気がしない」と苦笑い。2013年の夏の大会後に監督に就任し、16年の第98回大会に出場したが初戦敗退した。09年の91回大会以来となる甲子園での1勝へ、まずは一歩、前進だ。=楽天生命パーク宮城(松沢憲司)