スポニチアネックス 1/17(火) 5:00配信





お揃いのＴシャツでポーズを決める楽天の（左から）八百板、三好、足立、銀次、茂木、下妻
　「ゴム人間」に！！おれはなるっ！！楽天の銀次内野手（２８）が１６日、沖縄県内で自主トレを公開。今オフは器具でなく自らの体の重さを利用した「自重トレーニング」を取り入れていることを明かし、ゴムのように柔らかく、強い筋肉を目指している。
若手５人を引き連れた「銀次組」では先頭に立ち汗を流す。目標に掲げた打率・３５５とチームの日本一へ、航海の旅を続けていく。

　しなやかなスイングから放たれる打球は鋭く、力強く伸びた。納得の感覚に表情も明るい。銀次がその要因を口にした。

　「体をゴムのような筋肉にしていこうと、トレーニングで重いものを使うのではなく、自重を使っている。可動域が広がるし、体が柔らかくなってパワーも付く」

　人気漫画「ＯＮＥ　ＰＩＥＣＥ」の主人公ルフィさながらの「ゴム人間」化へ――。柔らかく強い体を実現するため、個人トレーナーと相談して導入したのが、ロープを使いながら自分の体重を負荷として体を鍛える「自重トレーニング」だ。
通常のウエートトレと違い、器具を持たない。ストレッチ効果が合わさったようなもので毎日、約２時間取り入れている。

　昨年まで疲れてくると体が硬くなり、動作も縮こまっていた。しかし、今ではトレーナーからも「股関節周りや肩甲骨周りが柔らかくなってきている」と太鼓判。さらに７日の沖縄入り後は、もずく酢を食事に毎日取り入れている。「ゴムゴムの実」はなくても、体を柔らかくすると言われる酢の物が強い味方だ。

　「一年間フルで出られる体力をつけることと、パワーをつけて鋭い打球を打つこと。（首位打者を獲るために）打率・３５５を目指したい」

　昨オフまでは嶋をリーダーとした自主トレ組に参加していたが脱退し、このオフは自ら若手を引き連れて「銀次組」を結成。後輩には惜しみなくアドバイスを送り、最年長ながら砂浜でのトレーニング中、ボールを追いかけてただ一人海にダイブした。
「選手会長でもあるし、チームを引っ張らないといけない。気づいたことはいいことも悪いことも言うようにしています」。海賊王を夢見て仲間を集めたルフィのように、銀次の元にも自然と仲間の輪ができた。　（町田　利衣）

　▽自重トレーニング　器具を使わず、自分の体重を負荷として使用する筋力トレーニング。場所を問わずどこでも行うことができる。腕立て伏せ、スクワットが代表的で、難易度が高いものとしてはロープ登りなどがある。

　▽ルフィ　９７年から「週刊少年ジャンプ」で連載されている尾田栄一郎氏作の人気漫画「ＯＮＥ　ＰＩＥＣＥ」の主人公で、幼い頃に悪魔の実「ゴムゴムの実」を誤って食べ、手足がゴムのように数十メートルも伸びるようになった。
夢は海賊王になること。単行本は第８３巻まで刊行されており、国内累計発行部数は日本漫画で最高となる３億４０００万部を突破している。

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